
京都洛柿庵ののれん
春、桜の花びらが舞い、麻ののれんにそっと触れる。
夏、風が運ぶ青葉の香りが、淡い影を揺らす。
秋、夕暮れの光が布目を染め、木の葉のざわめきと響き合う。
冬、凛とした空気の中、手を伸ばせばひんやりとした感触が指に残る。
のれんは四季を映し、外と内の世界をゆるやかにつなぎながら、今日も風にそよぐ。
空間の中に、日本の四季を取り入れる
格式や個性を示すのれん
のれんは、古来より日除けや風除けとして使われたのが始まりとされます。
平安時代には貴族の住居で使われ、鎌倉時代以降、商家が店の看板として使用するようになりました。江戸時代には屋号や家紋を染めたのれんも広まりました。
現在も、格式や個性を示す重要な要素として様々な場面で幅広く活用されています。

風通しを確保しながら空間を分ける
実用的な機能はそのままに、美しさを醸し出す
のれんは家庭でも広く使われてきました。
室内の仕切りや目隠しとして利用され、風通しを確保しながら空間を分ける役割を果たしてきました。特に夏場には涼をとる工夫として重宝され、現在も和のインテリアとして国内外問わず高い人気を誇ります。
職人の手で描かれた色彩豊かな洛柿庵ののれんをどうぞお楽しみください。